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【 中小企業のブランディングとは? 連載 第2回 】

こんにちは、株式会社ROOM810(ルームハート)、代表の丸山慎二郎です。
僕が所属する株式会社ROOM810(デザイン会社)は、中小企業を中心に「企業のブランディング」を行っている会社です。
そして、NPO法人TOKYO L.O.C.A.L名義で地域の活性化を推進する活動も展開しています。

コロナ禍のいま、私たちができる中小企業のブランディングをいち早く進めていきたい。
中小企業の誇る素晴らしい技術やサービスを残し、雇用を守っていきたい。

そんな思いで、僕視点での「中小企業のブランディングとは?」を連載しています。
今回が第2回です。( →第1回 URL

第2回のテーマは
「ちゃんと会社や商品をPR出来ていますか?〜PRと広報・宣伝・広告の違いとは〜」

会社の売上を増やすためには、企業の規模に関わらず自社の商品やサービスを購入して貰うしかありません。

しかし、急速にネット社会化が進み、今まで考えたことも無かった遠隔地のライバルに仕事を奪われたり、コロナ禍により対面での営業活動も難しくなるなど、変化のスピードが早すぎてどう自社をアピールすれば良いのかわからなかったり、
さらには「宣伝に掛けるお金なんて無い。うちには無縁の話だ」と思う中小企業の経営者さんも多いでしょう。

実は、広告・宣伝とPRというのは全くの別物です。
僕たち中小企業・零細企業でも出来るPRについて、今回は書いてみたいと思います。

PRやブランディングなんて、うちには無縁の話だと思っている社長さんへ
恐らく、皆さんがイメージされているのは「PR」ではなく、「広告」「宣伝」でしょう。

テレビのCM、電車の中吊り広告、ポストに投函されるチラシやDM、インターネットで表示される広告バナー、あたりが馴染みのある広告ということになるでしょうか。

”広告を出す側が自分たちの商品やサービスを利用してもらうために一方的に情報発信する”
”ご飯を食べながらテレビを見ていると、別に見たくもないのにハンバーガーのCMが流れる”
これが広告です。

満腹の人がいるのかも知れないけれど、空腹の人もいるだろう、だって夜の7時だから。
といったターゲットに向けて情報を伝えるので、効果もそれなりに高いのですが、コストも比較的掛かります。
しっかりと作り込まないと、ターゲットに嫌われてしまう可能性もある。作り込むにはこれまたお金が掛かる。

零細企業には縁遠い手法と皆さんが思われるのも無理はありません。

言葉の定義としては「宣伝」も(細かく言えば違いますが)似たようなものです。

今回の内容で僕は皆さんに広告宣伝を勧めているのではなく、「PRをちゃんとやろう」「その為にはブランディングが必要」「PRは社員一人の会社でも出来る」という話をしたいと思っています。

じゃあ、「PR」って一体何やねん
PRとは、Public Relations”の略です。

直訳すると「公衆との関係」、つまり皆さんの顧客や見込み顧客、今はまだあなたの会社のことを全く知らない人たち(Public)と、何らかの関係(Relations)を築くことです。

対義語がIR(Investor Relations)です。

良く大企業のホームページにIR情報がありますね。
投資家向け情報、つまり自社と既に利害関係がある方向けの情報ということです。
PRはその逆なので、世の中全体に向けて自社と何らかの関係性を構築していくイメージです。

「それって結局テレビCMとか流すことじゃないの?広告と何が違うの?」
と思われる方も多いでしょう。

正直、20世紀はそうでした。
大衆に向けて自分の考えや自分たちの商品・サービスについて(広告かどうかはさておき)情報を届ける手段がマスメディアしか無かったからです。

なので、皆さんが「広告とPRって同じでしょ」と思われるのは、20世紀の価値観を引きずっている、ということになります。

でも今は違います。

誰でも無料で「PR」自体を実行することは出来る
誰でもSNSやブログで自分の意見や身の回りの出来事を発信できる、たまたま自分のお店に立ち寄ったお客さんが投稿した写真が何百万人に広まって、それだけで自社ビルが建ったり、ネガティブな内容だと会社が潰れたりする。そういう時代です。

勘違いして欲しく無いのですが、これは「SNSをやるべきだ」「今Instagramが熱い」「YouTubeを活用すると大儲け出来る」といった、胡散臭いセミナーのような話ではありません。

昔に比べて、誰でも自分が見たこともない日本のどこかにいる人と関係性を構築出来る、情報を届けられる時代になった、というだけです。

ここを勘違いして、「社長が一生懸命自社の商品を自分のSNSで宣伝している」のを良く見かけます。

社長なので、当然自社の商品に愛情があり、ヒットさせて売上をアップしたい欲もあります。もちろん熱意は素晴らしいですし、アクション自体が全く的外れで無意味という訳では無いのですが、少し考えてみてください。自分のお友達がFacebookで毎日のように自社や自社製品・サービスのアピールを続けていたら、どう思いますか?

ひょっとしたら、お付き合いで「せっかくだし、ひとつ買うか」と思うかも知れません。
誰かに勧めてやろうかなと思う方もいるでしょう。

でも、その場合の感想・推薦の声はきっと「あいつ頑張ってるなー」「応援してやりたいな」「この人、良い人で頑張ってるから、買ってあげてよ」です。

これは果たして商品やサービスの魅力を感じて購入したと言えるのでしょうか。

保険のおばちゃんのようなセールスから脱却して、社長の存在から近い層だけでなく、遠くの圧倒的多数の方に自社の商品やサービスを知ってもらうには、社長の魅力や熱意だけでなく、商品やサービス本来の魅力やストーリーを伝える必要があります。

ここには、客観性が必要です。

これが僕たちが「PRとブランディング」を提供している理由です。

人に褒めて貰える、勝手に紹介して貰える仕組みを作るのが真の「PR」
考えてみてください。身近な例を出します。

あなたが付き合いたいと思っている女性に対して、自分の夢や過去の栄光、自分の凄いところをひたすら語ったとして、それでその女性あなたのことを好きになってくれるでしょうか?

本人がいくら熱弁したところで、仮にそれが事実だったとしても、信頼性に欠けますよね。あと、単純に空気が読めなくてウザいというか、モテない感じがします(笑)。

その反面、女性の信頼している友達が“〇〇君ってすごい良い人”と一言、言ってくれた方が何倍も評価が高いと思います。

すごく単純に言えば、

・好きな女性に自分の凄いところをひたすら語るのが広告
・好きな女性のお友達が勝手に「あの人良いよね」と語ってくれるように持っていくのがPR
・好きな女性のお友達全員が「あの人のここ良いよね」と思ってくれるように仕向けるのがブランディング

つまり、ポイントを作る作業がブランディング
ということです。

前述の通り、今は誰でもSNSで情報発信できる時代です。

今更「SNSは使ったほうが良い」「YouTubeで自社をアピールしよう」なんて、そんな時代遅れの話をするつもりはありません。ツールを活用したら必ず多くの人にちゃんと情報が伝わるという事でもありません。

皆さんがSNSで良かれと思って自社の商品やサービスについて投稿する際に、上記を思い出してみてください。
今自分は女性にひたすら自慢話や自分語りをしているだけなのか、そのお友達を攻略しているのか、そもそも、その意中の女性のお友達に「言って欲しいセリフ」はちゃんと固められているのか。

これさえ理解していれば、PRは無料や低額で、何度でも出来ます。

もし自分の良いところがひとつも見つからなかったり、お友達にとってキャッチーな内容ではないと思ったり、要するに「これじゃモテないな」と思ったら、僕たちがブランディングのお手伝いをします。

「うちの会社モテないみたいで」と僕に連絡をください。

次回は、PR戦略について具体例を挙げてお話したいと思っています。
コロナは中小企業にとって自社を見つめ直すきっかけ、今まで以上に元気になるチャンスでもあります。

現在、年内にブランディングのイベントを企画しています。
限定20名(交流会あり)+オンラインぐらいで考えておりますので、日程が決まり次第ここでもご案内しますね。

今日も最後まで読んでくださってありがとうございました!

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