クリエイティブ領域の広がり
皆さんはROOM810をなんの会社として認識しておられるでしょうか?
ロゴやホームページや名刺などを作ってくれるグラフィックデザインの会社?
それともオフィスやお店の内装デザインをしてくれるインテリアデザインの会社?
はたまたラジオ番組やイベント制作、ブッキングをしてくれるメディア関連の会社?
全て正解です。
これまで、こうした各事業領域の単独案件はしっかりお仕事として受けつつ、「トータルでブランディングができる会社」といった形でクライアントを増やしてきました。月額形式で「その会社・団体のブランディングやそのコンサルティングを請け負う」という事業も最近ではお引き合いが増えています。
ですが、今年は特に「従来の三部門(インテリア・グラフィック・メディア)の枠に収まらない」が「私たちROOM810が手がけることでクライアントの役に立てる」という案件が増えました。
そこで新たに「我々はインテリア・グラフィック・メディアを単体で請け負うのではなく、クライアントの役に立つクリエイティブなコンテンツをバンバン作る企業なのだ」という形で社内のチーム体制も大きく刷新。改めて、皆さんの個別のイメージを超えた「こんなお仕事もしている」「私たち、こんなことも出来るんです」をご紹介してみようと思います。
企業・団体のプロジェクトヒストリーをマンガ化
[ クリエイティブの対象:マンガ制作(取材・脚本・イラスト・印刷・英語翻訳) ]
海外協力隊で知られる「JICA(独立行政法人国際協力機構)」の取り組みで、インド初のメトロ(地下鉄)整備に協力した日本人女性のヒストリー「マダム、これが俺たちのメトロだ!ーインドで地下鉄整備に挑む女性土木技術者の奮闘記」をご本人への取材から脚本、ネームや背景・人物などマンガ化するすべてのイラスト描画や着彩、そして印刷から英語翻訳まで全て自社で手掛けて「JICAの取り組みを紹介するマンガ」に仕上げました。
リクルートに向けた自社紹介や社史、自社サービスや商品のPRなど、文字にすると長いストーリーを「マンガ」の形を借りて効果的に訴求できるシーンは非常に多いものです。ぜひ事例の詳細を↓こちらからご覧ください。
企業PRの一環として、書籍を執筆・出版
[ クリエイティブの対象:書籍の企画・執筆・装丁 ]
企業ブランディングを担当させていただいている企業の広報・PRの一環として、当該企業の取り組みを一冊の書籍にまとめました。完成した書籍は amazon などでも流通していますが、書籍販売の収益を目的としたものではなく、企業の取り組みを書籍という形でストーリー仕立てでまとめることで、クライアント企業の見込み顧客への献本・配布を通じて「協業に足るパートナー」としての信頼感醸成を目指しています。
ROOM810ではこうした広報戦略自体の立案から、書籍の企画、内容の取材、執筆、出版、そして完成後の配布など広報活動など全てを担当しています。詳細は↓の記事からご覧ください。広報としての書籍出版、非常にオススメです。
空間のスタイリングと謎のモデル活動
[ クリエイティブの対象:インテリアコーディネート / 写真撮影 / モデル(偽) ]
ROOM810はオフィスや店舗など空間の内装設計・デザインができる。というのはご存知の方も多いと思いますが、スタイリングももちろんできます。本件はなんと「自社でデザインしていない賃貸マンションをインテリアコーディネートして実際に撮影する」というイレギュラーなご相談。しかし全力でやりました。
DINKS向け、ガレージハウス付きで趣味に妥協したくないカップルにぴったり、という物件の特徴を最大限に引き出して表現するため、家具の選定はもちろん、サーフボードからキャンプグッズまで私物を持ち込みまくり、ロフトの魅力を伝えるために「思い出写真アルバム」「アルバムに貼るオシャレなポラロイド」的なものまで自作して持ち込む力の入れ具合。英語に自信が無くて全部のポラに「HAPPY」「ENJOY」など超簡単な英語が書かれているのはご愛嬌です。
そして、物件に住むカップル役、訪ねてきて一緒に女子会する友人役まで、全部自前。ROOM810を知る人が見れば、誰がモデルとして出演しているか、一目瞭然です。色んな視点で↓こちらの記事から詳細をお楽しみください。
BE:FIRSTが愛用するダンススタジオを設計・デザイン
[ クリエイティブの対象:ダンススタジオの設計・デザイン ]
オーディション番組「THE FIRST」で選ばれてデビュー前から注目を集め、2022年の紅白歌合戦にも初出場が決定。今最もホットなボーイズグループとも言えるBE : FIRSTをはじめ、人気アーティストが多く所属する注目の音楽マネジメントレーベル「BMSG」。
ROOM810では今年、このBMSGが新設するダンススタジオ「BMSG Studio」の設計デザインを手掛けました。社内にメディア部門があり、最新の音楽事情やアーティストのこだわりにも詳しいROOM810ならではの発想、デザインで仕上げられたスタジオはBE : FIRSTの公式YouTubeチャンネルでもお披露目の様子が公開され、詳細な写真で構成されたROOM810の施工事例ページはTwitterなどでファンの間でも話題となり、多くのアクセスを集めました。↓から詳細がご覧いただけます。
2022年にJ1優勝を果たした横浜F・マリノスの公式オーディオコンテンツを制作
[ クリエイティブの対象:音声コンテンツ制作 ]
カタールW杯での日本代表の活躍も記憶に新しい2022年。激闘の国内リーグ、「2022明治安田生命J1リーグ」を制したのは横浜F・マリノスでした。ROOM810では、この横浜F・マリノスの公式Podcastを2021年から制作中。優勝を決めた試合を観戦するなど、番組からの縁ですっかりマリノスサポーターと化しているのは言うまでもありません。
現役の所属選手がMCを務め、選手が続々出演してサポーターからの質問に答えてくれるのはもちろん、クラブスタッフからスポンサーまで出演してしまう、絶妙な距離感を生み出して究極の「ファンとの繋がりを創るツール」となるのが、今音声コンテンツが注目されている理由です。詳細はぜひ↓こちらの記事からご覧ください。
地元・荒川区を盛り上げるWebメディアを創刊
[ クリエイティブの対象:Webメディア制作 / 取材・編集 / 写真撮影 ]
ROOM810では2021年から地元・荒川区のモノづくりをブランディングで支援しています。「あら、かわいい。あら、かわってる」をキャッチフレーズにした「ara!kawa」という荒川区独自のモノづくりブランドを広めることで、荒川区のモノづくりを盛り上げていきたいのですが…。
小難しいコンセプトの話ばかりしても仕方ないので、自分たちで荒川区を盛り上げるコンテンツを作ることにしました。
荒川区の美味しい飲食店さんを自分たちで取材して(食べ歩いて、とも言う)写真を撮って、記事も書く、Webも作る。荒川区の町工場も取材して、モノづくりのこだわりやその人柄を同じく取材して、写真を撮って、記事も書く。その合間にまた美味しい飲食店さんでご飯を食べて、写真を(以下ループ)。
これを全部ROOM810のグラフィックデザイナー女子たちがやっています。盛り上がる、役に立つと思えばなんでもやる。食べたいものを会議で挙げて取材する。人見知りがおずおずとアポを取る。そんな奥ゆかしい、されど静かに話を聞いて静かに食べまくるメディアです。ぜひ荒川区観光のお供に。↓から詳細がご覧いただけます。
ウェルビーイングを実現するバイオフィリック・デザインを取り入れたオフィス
[ クリエイティブの対象:オフィスの内装・デザイン / バイオフィリック・デザイン / 働く場でのウェルビーイング実現 ]
1984年にエドワード・O・ウィルソンが提唱した概念、「バイオフィリア」。「人間は本能的に自然とのつながりを求める」という概念が、いま注目されています。
オフィスに自然環境を取り入れることで、社員の生産性や健康面にポジティブな影響を与えることができる。ただ働く場所というだけではなく、「働く人のことを考えたワークプレイスに緑は欠かせない」という認識が一般化されつつあり、サステナビリティや環境に配慮した建築デザインにも、バイオフィリアは欠かせません。国土交通省が発表した「令和元年版首都圏白書」でも「植物なし」の空間のストレスを1.00とした場合、「植物あり」の空間では0.89、「植物+ハイレゾ音あり」の空間では0.76までストレス値が軽減されるというデータがあります。
ROOM810では、いち早くオフィスに植物を取り入れると共に、自然環境(川のせせらぎや鳥の鳴き声)のハイレゾ音が絶えずオフィスに流れる環境を構築、リラックス効果を高めるアロマもプラスして、自社を実験場に「バイオフィリック・デザイン」の実現・提案にいま力を入れています。
テレワークの普及で「オフィスの価値」が見直される一方で、室内で過ごす時間がかつてなく高まっているコロナ禍。敢えて出社するオフィスは、自宅よりも圧倒的に作業効率が良く、コミュニケーションも円滑な空間であって欲しいものです。
「ウェルビーイング」を実現するバイオフィリック・デザインを取り入れたオフィス空間。ぜひROOM810と一緒に作ってみませんか。ROOM810へお越しいただければ、その効果はすぐに実感できるはずです。
究極の非日常、世界にひとつだけを追い求めた空間デザイン
[ クリエイティブの対象:コンセプトカフェの内装デザイン・装飾 ]
長引くコロナ禍で、私たちのインテリアデザインもそうですが、空間への集客で収益を上げるビジネスは等しく大きな打撃を受けました。飲食店、ホテル業など、計画が頓挫してしまったり、苦しみながらご相談をいただいたクライアントは跡を絶ちません。
一方で、こんな時代だからこそ、特徴ある空間を作りたいというオーダーが昨年から顕著になりはじめました。例えば、コンセプトカフェ。略して、コンカフェ。その名の通り、お店の世界観を際立たせるコンセプトを掲げたカフェのことです。有名なのはメイドカフェなどですが、コスプレ系やアニメとのコラボなど、非日常な空間を楽しむコンカフェがいま次々と誕生しています。
通常であれば一店舗ずつコンセプトも内装も異なるカフェのデザインや施工を請け負うのは、骨が折れて忌避感が強い業者さんもいらっしゃることでしょう。私たちROOM810にとっては、クライアントのことをもっと深く考えて、次々にアイデアを実現できる、素晴らしいお仕事です。
写真は、クライアントが自身でデザインしたピンク&ミントグリーンを基調にしたハートがモチーフのコンカフェに「さらに可愛さをプラスしたい」という要望で手作りしたもの。お店の窓上部にアーチ状にディスプレイされた手作りのオリジナルペーパーフラワーです。壁や天井が花で埋め尽くされたVIPルームに、ドアにピンクのフェイクファーを貼ってふわふわの触り心地を楽しめるトイレ、隠したい点検口は、パーティーで用いられるオーロラテープを貼って、照明の光でキラキラと輝く壁へと変貌を遂げました。
世界にひとつだけの空間を作りたいという方も、ぜひROOM810へ。