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Lapidemスキンケアの新コレクション「RITUAL」シリーズのボトルデザイン

Lapidemスキンケアの新コレクション「RITUAL」シリーズのボトルデザイン

ラピデム株式会社 / 株式会社ROOM810

・パッケージ(ボトル)デザイン

伊藤巧:
クリエイティブ・ディレクター
土屋奈緒:
アートディレクター/ デザイン
坂本皐:
デザイナー

日本発のウェルネス スパブランド、「Lapidem tokyo」

ウェルネス スパブランド「Lapidem tokyo(ラピデム トウキョウ)」を展開するラピデム株式会社は2023年2月にウェルネススキンケアの新コレクション「RITUAL(リチュアル)」シリーズを発表しました。触覚、呼吸、感情にアプローチした上質な睡眠を促すRITUALシリーズには、ウォーターレスの美容液、ミスト、フェイスマスクの3つのアイテムを展開しています。

この度ROOM810ではRITUALシリーズのボトルデザインに携わらせて頂きました。

デザインのお打ち合わせでは、商品のご説明の他、スパブランドであるLapidem tokyoの様々なお話をお聞きすることができました。ラピデムの商品は表面からではなく、身体の内側からも美しさを引き出すスパメニューやスキンケア商品を展開しています。その中のバスシリーズのひとつも、今回リニューアルデザインを弊社にて制作いたしましたのでそちらについてはまた後日ポートフォリオを公開予定です。

さて、今回の新シリーズ名であるRITUALは日本語で「儀式」という意味を持ちます。
儀式の背景には日本にも馴染み深い「禅」という文化が潜んでおり、RITUALは禅にちなんで精進料理の「五味五色」の素材が用いられています。日本人の愛する「禅の心」は心身の平穏や労わり、清いひとときを過ごしながら生まれるもの。それは非日常の行為となり”特別な時間”となるはず。RITUALのスキンケアシリーズを使う時が儀式のように、美を育む特別な時間となるようにという思いが込められています。

“日本らしさ”を伝えるためのビジュアルづくり

以上のお話から、今回のRITUALの商品ビジュアルは直接的でなくとも日本の良さや日本らしさを感じられるデザインを考え、ご提案しました。

こうして採用されたのが、この磨りガラスに深みのあるブルーのグラデーションを塗布したボトルです。このグラデーションの意図は2つあり、ひとつは浮世絵からのインスピレーションです。

海外からも人気の高い浮世絵師・葛飾北斎。彼の描く絵には美しいブルーの世界が広がり、その特別な色は通称「北斎ブルー」と呼ばれ今も昔も多くの人に愛されてきました。Lapidem tokyoも元々のロゴや商品にブルーの色を使っていたこともあり、馴染みもあるはず。本来のブランドイメージを連想させつつ、ほんの少しのアレンジで印象を変えてみては?という意図から、このグラデーションボトルをご提案しました。

2つめは商品自体のコンセプトから。

RITUAL=儀式は「何かを願う・祈る」というキーワードも関連すると考えました。その願いや祈りが儀式によって成就されますようにという思いを表現する方法はないかと考えたときに「夜明け前が一番暗い」という言葉を思い出しました。これはイギリスのことわざで「どんなに辛いことでも、夜が必ず明けるように努力の先には良いことが待っている」という意味があります。

 

どんな素晴らしい化粧品も、フェイシャルトリートメントも、心身が平穏でなければ効果を充分に発揮できません。そこで、日常的に行っているスキンケアの時間を、あえて儀式としてとらえ、自らを労り、清め、心身に平穏をもたらす特別な時間に変えることで、質のいい睡眠を促し、それによって若々しく健康な肌、心、身体をもたらせたら

 

RITUALシリーズの発売背景に載せられた言葉からのインスピレーションを深掘りし、解釈することで、夜明け前の空の深いグラデーションをデザインに落とし込みました。

提案はうまくいきましたが、イメージ通りのブルーやグラデーションを作るのはとても難しく、私たちもできるかぎり明確に頭の中の理想を伝え、制作可能なのかを把握する必要があると考えて試行錯誤しました。

上図はグラデーションの色の伸び幅のイメージを数値化してご説明したときの資料です。私たちのできることは「デザインを作ること」です。しかし、パッケージやプロダクトデザインはデザイナーではない専門家のスキルが加わることで商品となります。できるだけ明確なイメージを伝え、再現は可能なのか?他に方法はあるのか?など、ヒアリングを重ねることも大切です。妥協ではなく最善を一緒に考えることも、デザイナーとして重要なスキルだと学ぶことができました。

塗装の色により、グラデーションで色が伸びたときに出てくる色が微妙に違ったりします。

蛍光灯の下で見る色はかなり違うので、できるだけ自然光の入る場所や外で色の確認をします。

中に液体が入ったとき。とても鮮やかで深みのある素敵なブルーに仕上がりました。

 

哲学的な思想をビジュアルに落とし込むのは難しいです。ですがそのぶんとてもやりがいのあるお仕事でした。

Lapidem tokyoではRITUALシリーズを使用したスパプログラム「LAPIDEM signature program」も新登場!
商品自体はオンラインストアにて購入することもできます。ご興味のあるかたは是非覗いてみてください。

ラピデム株式会社
〒107-0052 東京都港区赤坂6-14-4
https://lapidem.co.jp/

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