みなさま、お元気ですか。
最近あたたかくなってTシャツ以外着なくなってしまった丸山です。
会社で作った「TOKYO L.O.C.A.L」のTシャツを便利に来てたら、
スティーブジョブスと同じですね。って言われてちょっと嬉しい。
でも、僕の場合は意味があまりなく、服を選ばなくていいので楽ちんだから、
そして自社で作ったものだから、
仕事でTシャツ着てても違和感ないという理由です。
今回書くのは、ちょっと連載できたらなーと思っている内容です。
僕自身ROOM810というデザイン会社の経営者ではありますが、
実はグラフィックやインテリアのデザインの勉強をしたわけでもないし
上手に絵を描けるわけでもなく、もともと工事の職人です。
デザインとは無縁な職業の経歴です。
とはいえ、僕は前からデザインが好きです。
なぜ好きなのかは、豊かで幸せな気持ちになれるからかな。
そして、デザインを仕事にできているのは、
お客様や、その先のお客様、関係者、そのデザインをたまたま目にした通りすがりの人 までの
「豊かになる気持ち」をイメージして実際に作ることができるからだと思ってます。
つまり、デザイン業とは「豊かさ」を売る商売なのかなーと思います。
僕のデザインに対する近い将来の目標は
自社デザイナーだけでなく、他社や個人デザイナーさん達ともっと知り合い、
ギルド的なチームを組み、そのクルーとして大きな仕事のコンペに出て、
内容を認めてもらい、より社会に影響力のある事をしていきたい。というもの。
ただ、現実はデザイン業界でもこのような状況があります。
●お客様から言われること
・ロゴを5000円でネットで簡単に買えるよ。
・チラシ作成30,000円か…、よそは20000円でやってくれるよ。
●また、 デザインコンペで負けて気づいたら、かなり似たデザインのお店がその後できてる。(パクったろー) 大きなコンペでまるで勝者が初めから決まっていたのでは??と思わせられるような事。
●デザイン会社が効率を重視したために、デザインの本質を忘れて、
気づいてみたら、力を合わせてやるべきデザイナー(同志であるべきデザイナー達)がライバルになって、
1+1=2 に出来るものを、1+0=1 にしてしまっている。
上記は「デザイン業あるある」で、デザイン以外のどの業界にも同じ様な事があると思いますが
似た業種ではどうでしょうか?
アーティストは?歌詞を書いている人は?曲を作っている人は?
他の人の仕事を奪うために楽曲作りをしているとは思えません。
伝えたいメッセージや、美しいメロディや、圧巻のパフォーマンスで 共感や感動を生み出している。
努力とその信念を貫いたアーティストはやはり長く人々に愛されます。
僕が想うデザインとは
「一つの物作り」だけを言うのではなく、「その事柄全体を示す」こと思ってます。
なので今後は今までと違い、
「一人が注目された」→「チームが注目される」
になると思ってます。
例えるなら・・・
Aという町とBという町がありそれぞれは船でしか行き来できなかった。
そこに橋を架けよう!そうしたら、交流・文化・物流も生まれる!という話に。
その会議には様々な技能をもったデザイナーが集まる。
橋を設計する人、その橋のデザインを提案する人、どこの場所が一番ベストかを考える人、
その橋の麓の公園をデザインする人、町の権力者に説明する人、市民をワクワクさせる仕組みを考える人・・・ 様々なプロのデザイナーが必要になります。
デザインとはこの「作り上げるシーン」を空からみた全体の事を本来の「デザイン」と言うのではと僕は思います。
本来はちゃんとしたコンセプトとデザイン設計があれば、
「デザイン」という仕事は奪い合うのではなくて、”分け合える業種”であると思っています。
この形にデザイン業界を持っていく事が、僕のデザインにおける近い目標です。
ではデザイン思考というのは??
今回で言う「分け合える」がキーワードなのかなと思います。
デザインが成長すれば、世の中はもっと面白くなる!!