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空気のデザイナーが教える「オフィスで出来る空気環境の改善と豆知識」

シリーズ「ポストコロナ時代のオフィスデザインを考える」 vol.1。

こんにちは。
東京都荒川区のインテリアデザイン会社、株式会社ROOM810(ルームハート)代表の丸山です。

元々僕自身が空調設備会社出身で空気環境の構築に詳しいということもあり(下記は手前味噌ですが、以前空気環境の専門家として新聞に取り上げていただいた時の事例です)、インテリアデザインと空気環境を普段からセットでご提案することが多く、「空気のデザイナー」を名乗ってきました。現在新型コロナウイルス感染拡大の影響で、事務所や飲食店、スタジオ、住宅など様々な空間でどうすれば良い空気環境を作ることが出来るのかという相談が来ています。

オフィスデザイン・レイアウト変更とセットのものもあれば、オフィスの空気環境改善単体でのご相談など様々ですが、三密、ソーシャルディスタンスが話題になる昨今、良い空気環境構築の参考になればと思いブログにして書きました。
あくまで空気環境は「空間そのもの」の設備や環境に影響を受けてしまうので、全般的な視点での見解になってはしまいますが、ご理解ください。

また、今後ROOM810ではホームページで「ポストコロナ時代のオフィス環境」について、三密を避けてソーシャルディスタンスを保つオフィスデザインやオフィスのレイアウト、テレワーク時代に対応したオフィスデザイン、子どもを持つ女性が働きやすいオフィス環境など、オフィスを取り巻く環境や働き方が急激に変化している現状を受けて、シリーズのコラム形式で情報発信や具体的なオフィスデザイン事例のご紹介を行っていく予定です。こちらもどうぞお楽しみに。


■ 換気が良くないオフィスはずっとお湯を変えていないお風呂と同じ
それでは話を空気環境に戻します。
まずは“密閉”された空気環境のデメリットについて。

換気・空気の入れ替えが充分に出来ていない空間が、一体なぜ、どれほど良くないかをお伝えしたいと思います。

空気の入れ替え(換気)は、お風呂で「浴槽のお水」を入れ替えるのと同じだと考えるとわかりやすいでしょう。
多くの人が同じお風呂に入れば、水は必ず汚れます。
空気も同じです。
密閉空間では、人間が呼吸をすることにより空気が汚れ、二酸化炭素量も増えます。当然、人数が多ければ多いほど汚れるスピードは早くなります。

空気には水分が多く含まれています。密閉された空間では「空気の流れ」がほぼ無いため、空気中の水分によって湿気がたまり、カビが発生、増殖します。ダニも増えます。閉め切った部屋でくしゃみが出るという経験をお持ちの方も多いでしょう。当然、アレルギー症状のある方には影響が出てしまいます。

ここで、良く聞かれる事をピックアップします。

■ オフィスの空気環境について良く寄せられるQ&A
Q1. 空気清浄機を設置すれば密閉空間でも空気はキレイに保てる?
回答としては、恐らくご相談いただく大半のケースで全然追いつきません。基本的に、空気清浄機は空気の汚れを「取る」だけです。人間にとって必要なきれいな空気を「作る」ことは空気清浄機ではできません。あくまで空気清浄機は+αだと思ってください。

Q2. 換気扇を動かす頻度は?
全ての換気扇(キッチンフード等)というわけではないですが、基本的に人が滞在する空間は、24時間換気が義務化されています。逆にいえば、それほど空気の入れ替え(換気)は健康にとって重要なのです。

Q3. どの程度換気されていれば密閉状態にならない?
人は1分間に500mlペットボトル約15本分(7.5ℓ)の息を吸ったり吐いたりしています。
職場に一人で8時間滞在した場合、私たちは一人あたり3.6㎥(3600ℓ)の空気の量を消費しています。
そして、きれいな空気環境、換気を保った空間を保つには、この「一人が消費する空気量」の約5〜10倍の換気量が必要と言われています。

例)50㎡(15坪)のオフィスで10人が仕事している。
この場合に必要な換気量を計算してみましょう。

計算式:
20(成人男子一人の系数)×50㎡÷5㎡(一人当たりの面積)=200㎥/H → つまり(200,000ℓ)の換気の量が必要になります。

基本的にこの量以上が換気されている空間であれば密閉とは言えません。
と言われてもピンと来ないかも知れませんが、我々専門知識のある人間は「このオフィスに必要な換気量」を計算することが出来る、ということは覚えておいてください。

Q4. 家での換気はどうするのがベスト?
マンションや一軒家でも法律で義務化されており、換気口は必ずどこかに付いています。
換気口は開閉ができるように作られています。換気口は必ず開けた状態で、家の換気扇を常時ONにしてください。これで自宅の換気量が最適に保たれます。図を参考にしてください。

これは以前「空気の流れをつくるプロ」として新聞の取材を受けた時に説明した図ですが、ご自宅などで空気の流れをイメージする図としては非常にわかりやすいと思います。換気口を開けることで空気の流れを作り出すイメージです。

Q5. 換気口を開けると周囲の壁が汚れてしまうのですが?
換気扇オフ、換気口「閉」だとご自宅の換気は限りなくゼロに近い状態です。
それでも換気口を常時「閉」に設定している方が多いのは、特に都会などで換気口を「開」にするとその周囲の壁紙などが黒く汚れてしまう、それが嫌だという理由が多いようです。そんな汚れた空気を換気で取り入れても意味が無い、と思う方も多いでしょう。

この問題は簡単に解決出来ます。空気が入ってくる換気口部分にフィルターを取り付けるだけです。家に入ってくる空気をきれいにしてから室内に入れる。浄水器を通して水道水を飲む、というのと同じ発想ですね。

僕の家族はアレルギー体質なので、僕の家も換気口部分にフィルターを取り付けています。これを実践することで、室内の空気環境が変わったことを、家族の体調で実感することが出来ました。フィルターの汚れを見ると結構驚きます。おすすめです。

このように、小窓があれば小窓自体に枠とフィルターを付けて換気を確保しつつ、室内の空気を清潔に保つのもオススメです。フィルターは本来業務用のものがありますが、入手が難しければ市販されているレンジフードや換気扇などに油汚れが付着するのを防止するような素材のものでも、何も付けないよりは充分役に立ってくれます。オフィスなどある程度の規模でフィルターの取り付けや換気を計算して確保されたい場合は、お気軽にご相談ください。新型コロナウイルス感染拡大というのは最近のトピックですが、花粉症やアレルギー、PM2.5対策の環境作りとして、空間や設備、様々な事を試したのでアドバイスいたします。

お困りの方は何かお役に立てると思いますのでお気軽にお問合せください。
「オフィスに出社すること自体に制限が出る」という未曾有の状況下ですが、皆で知恵や経験をシェアして乗り切っていきましょう。ROOM810では新型コロナウイルス感染拡大の中で新しい働き方やオフィス空間を模索する経営者の皆さんを応援します。それでは、また次回の更新をお楽しみに!

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