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【 中小企業のブランディングとは? 連載 第1回 】

こんにちは、株式会社ROOM810(ルームハート)、代表の丸山慎二郎です。
僕が所属する株式会社ROOM810(デザイン会社)は、中小企業を中心に「企業のブランディング」を行っている会社です。
そして、NPO法人TOKYO L.O.C.A.L名義で地域の活性化を推進する活動も展開しています。

コロナ禍のいま、私たちができる中小企業のブランディングをいち早く進めていきたい。
中小企業の誇る素晴らしい技術やサービスを残し、雇用を守っていきたい。

そんな思いで、僕視点での「中小企業のブランディングとは?」を今後連載していこうと思います。
「ブランディング」に関して既に充分な知識がある、良く知っているという方には当たり前過ぎることを書いていくので、退屈な箇所もあるかも知れませんが、「コロナ禍で何か自社のために出来ることは無いか」「ブランディングって単語は聞いたことあるけど、結局何なの?」という方には、多少はお役に立てるかも知れません。

現在、中小企業・零細企業が抱えている課題で「ブランディング」に関わるものは、実は非常に多いのです。
いくら自社に良い商品や良いサービスがあっても、お客さんに知って貰えなければ、無いも同然です。
ライバルは国内だけでなく、海外からもやってくる。
逆に、知ってさえ貰えれば、市場は日本だけに留まらず、海外にまでシェアを伸ばせる可能性も秘めているのですが、日本では「ブランディングって会社のロゴとかをカッコ良くすることだろ」「広告宣伝にかけるお金は無い」といった形で、「ブランディング」に取り組めていない中小企業が大半だというのが、残念ながら実状です。

■ ブランディングってなんだ?!

では、ブランディングって結局何のことなのか。
人によっての解釈や説明の言葉はさまざまだと思いますので、ここで「定義」を書くのはやめておきます。

考えて、想像してみてください。

僕(丸山)はどんな人ですか?
ROOM810はどんな会社だと思いますか?

この文章を読んでくださっている方は「ROOM810を知っている」「ROOM810の丸山を知っている」という人が多いと思うので、仮にこの質問にしてみます。知らない方はホームページやSNSなどを見ると、なんとなく「こういう人なのかな」という印象が得られるでしょう。それが難しければ、誰か別の人、別の会社を思い浮かべて貰っても結構です。

こうやって個別に「私ってどんな人か」「この会社はどんな会社か」と言われれば、知ってさえいれば、何か感想を言うのはそんなに難しいことではありません。
「優しそう」「デザイン会社」「◯◯を作っている会社」
これは「ブランディング」ではなく「印象」の話です。

それでは、質問を変えて。

デザイン会社といえば、どの会社を思い浮かべますか?
炭酸飲料と言えばどの銘柄ですか?
お茶漬けと聞いたら思い出す銘柄はありますか?

業種や商品全体に関する質問を投げかけて、会社名や商品名が出てきたら、これは印象ではなく「ブランディング」の効果です。
どの会社や商品の名前も思い浮かばなければ、インターネットで検索する場合もあるでしょう。

もちろん、炭酸飲料が飲みたいな、炭酸飲料って何があったっけな?と思って自動販売機の前で検索する人はいません。
でも、中小企業の大半は「自動販売機で日本中に商品やサービスが置かれている」というビジネスをしていません。

頭に浮かんだイメージや業種を検索したら、候補の会社が必ず見つかる環境が今の世の中にはあります。
逆に見つけてもらえないとチャンスは減っていく可能性が高くなります。
心当たりが無いと思われる前に、自分たちが望むジャンル、サービスで、自社や自社の商品を思い浮かべて貰う必要がある。
これが、ざっくり言えば「ブランディング」です。

でも、ロゴをカッコ良くしただけで売上が上がるとは思えない…。
ホームページを作ったところで発注が来るとは思えない…。
だいたい正解です。

ホームページやロゴなどは、あくまで「ツール」です。
「なぜ作るのか」「それを使ってどうしたいのか」が一貫していないと、ツールは意味を成しません。

わかりやすくしましょう。

ブランド品、というツールがあります。
ブランド品の服を着ていれば、必ず誰でもモテる人になれるでしょうか?

その人に合った服や容姿、自分の事をよく知っていて自分に自信があり、誠実。
面白い。優しい。信頼されている。友達からいい評判を聞く。
モテの要素はさまざまです。

企業も全く同じです。

誠実で歴史があるだけではお客さんは来ない。
新しくカッコ良いブランドの服のようなホームページだけを作っても、仕事は増えない。

中小企業はどうしても、お金を節約するという観点から「ホームページが無いから、古いから、なるべく安いホームページ屋さん探して」と社員に候補を探してもらって、高い安い、デザインの好みなどでとりあえずのホームページを作る、ついでにセットで格安でロゴも作ってもらった、という展開が多くなりがちです。自分たちで作ってみた、という会社も多いでしょう。

これと、「バーゲンで安かったので」とバラバラのブランドの服を着て「なんかあの人印象がめちゃくちゃだな」となるのと、何が違うでしょうか。
皆さんは安いからといって服を自作されますか?自作の服でモテるでしょうか?
本来、重視すべき価値観はそこでは無い、無かったはずです。

もちろん、方向性がしっかりしていれば、自分で作っても構いません。

あなたの会社の主力が「サービス」であれば、
主に〇〇〇〇な方のために〇〇〇〇を提供するための活動

あなたの会社が主に「商品・製品」を販売されているのであれば、
この製品を購入することで、あなたは〇〇〇〇の状態になる ◯◯◯◯が解消される

ここを適切に埋めることが出来て、ホームページだけでなく、販売や営業に携わる社員、商品開発や製造にあたる社員にもすべて共有出来ていれば、ホームページは自作したペライチでも本来充分なのです。

しかし実際にはこの◯◯◯◯を埋めることが出来ず、自社のことを良く知らない業者さんに「とにかくカッコ良く」とオーダーして、「信頼と伝統の◯◯」のように、日本中に50万社あるようなありきたりな特徴を書いてしまう。本当だったら一番愛情のあるはずの自社商品の写真を撮るのに、下手な画角で携帯カメラで写真を撮りSNSにアップする。

これが中小企業に多い現状です。怒られるかもしれないですが、事実です。

言い換えれば、ある一定のレベルまでのブランディングは、
”知っているか、知らないか”ですぐレベルが上がります。

自社の商品が確立されており、従業員満足度が高い会社であれば、
新商品の開発や、社内での共有スピードを上げるためのツールがあります。

次回は自社の商品と会社の見え方PRと広告の話をしたいと思っています。
ここまで読んでくれてありがとうございました。

コロナ禍をきっかけに中小企業が今まで以上に元気になり、地域が盛り上がって行けたらと思っています。

また、年内(11月末~12月初旬)にブランディングのイベントを企画しております。
現地は限定20名(交流会あり)+オンラインぐらいで考えておりますので、日程が決まり次第ご連絡いたします。
ご興味がある方はご連絡ください。

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