2020年 株式会社ROOM810
丸山慎二郎:
プロデュース / 空気デザイナー
島 健:
クリエイティブ・ディレクター
土屋奈緒 / 坂本皐 / 林子婷:
グラフィックデザイン
伊藤 巧 / 増田大地:
空気環境診断
終息が見えない新型コロナウイルスの感染拡大で、都内を始めとする飲食店は大きな打撃を受けています。
飲食店のインテリアデザイン(店舗の内装やサインなど)及びグラフィックデザイン(Webやチラシなどのペーパーアイテムのデザイン)を手がけるデザイン会社である、私たちROOM810でも進行中の案件が全て保留になるなど、間接的に大きな影響を受けました。
お店で食事をすることが「危険なのではないか」と考えるお客様が増えている状況で、お店自体の経営が危機を迎え、広告費など予算の捻出も難しい、安全性をアピールしようにも「何が安全なのか」「こうすれば絶対感染しない」という正解も見えないという状況で、皆さん大変な苦境を迎えていらっしゃるものと思います。
交通機関や公共施設とは異なり、お客様にゆったりとくつろいでいただく飲食店では「コロナ対策を万全に行っている」という形で「コロナウイルス」という言葉を使うこと自体に抵抗感が大きいという方も多いのではないでしょうか。「安全である」「対策を徹底している」と大きくPRすればするほど、「(あなたの)飲食店でのコロナ感染」という本来ネガティブな情報、連想までが一緒にクローズアップされ、結果来店を回避されるというのは避けたいシナリオです。
私たちROOM810は自社でも「TOKYO L.O.C.A.L BASE」という荒川区町屋でエリア最大50席ほどのカフェを運営している経験から、通常のデザイン会社としてではなく、「飲食店運営の当事者」として皆さんと同じ目線、同じ苦境を経験する者として、この状況を打破する、或いはショックを多少なりとも緩和する対策を試行錯誤して一定の知見を得ました。
もちろん広告だけで新しい施策をポンポンと打ち出す訳には行きませんが、コロナを機に急遽スタートしたデリバリーやテイクアウトを訴求するにはどうすれば良いか、利益率がどうしても下がってしまうが露出機会を確保できるUberEatsと自店のテイクアウトはどのように棲み分けするべきか、またそれらの広報宣伝はどうすれば良いか、感染症対策を無駄に来店を回避するような危機感を煽ることなく、スマートにPRするにはどうすれば良いか。自らのお店で実験した経験を元に、デザインを含めてご提案が可能です。
お困りの方はぜひお気軽にご相談ください。
また、元々空間デザインと共に「空気環境のデザイン」を得意とする代表が立ち上げたデザイン会社、という側面を持つ私たちROOM810ならではの新しい取り組みとして、「お店やオフィスの空気環境を可視化する」プロジェクトも現在新しくスタートさせています。
うちのお店は換気が万全だ、ちゃんと換気扇や空調を動かして営業している。
という方は多いと思うのですが、実際空気の流れはなかなか目で見ることが出来ず、口ではそう言いながら「本当に大丈夫なのか」と不安を感じる飲食店のオーナーさんや完全なテレワークに移行することが出来ず、苦悩されている会社経営者の方も多いことと存じます。
↑こちらはまだ実験中となる動画ですが、実際に「換気を可視化」するために大学の実験などでも利用されている機械をROOM810で導入して、空気環境の専門家である当社スタッフと共に「実際にお店の空気は何分で入れ替わるのか」を実験したものです。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、空間の空気は何分で入れ替わるのが良いか、何分だと危険なのかという数字自体はある程度公表されて権威付けがされている状態ですので、こうして空気環境の可視化を行ってお店・オフィスの空気環境診断を行えば、従業員に対して換気の指示をしたり、お客様に対して「当店の空気は何分で入れ替わる」といった安全性を裏付けを持ってアピールしたり、問題がある場合は私たちROOM810の空気環境エキスパートのアドバイスを元に換気を改善したりといった対策と「安全性の可視化」が可能になります。
まだまだ私たちも試行錯誤中のプロジェクトではありますが、緊急性が高い案件と判断して実験動画をひとまず公開することにしました。お店やオフィスの空気環境に不安を感じている方、何か対策を「可視化」したい方も、お気軽にご相談ください。