2022年7月竣工 株式会社ROOM810
デザイン / 什器設計 / 植栽コーディネート / マネジメント業務
依頼主：
株式会社AIM
デザイン設計：
鎌田玲
植栽コーディネート：
鎌田玲 / 喜多恵美
プロジェクトマネジメント：
喜多恵美
施工：
株式会社エンティオス
撮影ディレクション：
島 健
撮影：
藤田"RICH"雅也（株式会社RICHEN）
この度ROOM810では、不動産事業を行っている株式会社AIM(エイム)の新社屋新築工事に伴い、バイオフィリックを取り入れたデザインの部分設計を手掛けました。
不動産のAIM(エイム)は2020年9月に設立された、千葉県にある地域密着型企業です。
取扱いは自社保有物件のみというこだわりがあり、自社マンンションブランド「AIM BASE」では、他とは一味違う居住空間を提供されています。
ROOM810では、このマンションブランド「AIM BASE」の住居スタイリングも手掛けています。
そんな地域密着型で独自物件を手掛ける不動産のAIMが、満を持してホームタウンである千葉県船橋市に新社屋を建築。
尖ったマンションブランドを持つ不動産企業として、そして地域に密着して溶け込む存在として、1階には飲食店を備えマンションブランドの先進性を象徴するような、なにより働く社員と訪問されるお客様がリラックスしてコミュニケーションを取れるような、新社屋のデザインが求められていました。
ROOM810では船橋という都市部で日々、自然を感じながら働ける空間作りを目指して、バイオフィリックを取り入れたオフィスデザインをご提案。植栽コーディネートや什器(オフィス収納家具 etc.)設計など、設計から製作まですべてROOM810で担当させていただき、観葉植物の選定や配置、プランター・鉢にもこだわり「遊び心と楽しさ」を表現しながらも快適かつリラックスできる空間を完成させました。
エクステリア
外壁全面スパンドレル仕上げのクールな外観とは対象的に、温かみある花壇を造作しました。テクスチャーにこだわった左官仕上げの花壇は、職人さんと刷毛の細かさや流れなど打合せを重ね、技の光る仕上がりになりました。
植物の樹種も、寒さに強い日本向けのオージープランツを取り入れ、ワイルドアーバンガーデンをイメージしています。花壇の照明は控えめに、日暮れになると点灯する間接照明が植物をふんわり照らし、昼間とは違った表情を見せてくれます。
エントランス
企業イメージに直結するエントランスは、お客さまが来社した際に初めに訪れる場所です。ROOM810では、企業やお客さまが伝えたいイメージを表現する大切なデザインポイントとしてエントランスを重要視しています。
こちらのオフィスでは、古材とフェイクグリーンをランダムに配置した壁面に企業ロゴを組み込みました。コッパー色のガラスで囲まれたボックスに間接照明の光が綺麗に反射して、企業ロゴが浮かんで見える！？遊び心ありつつ、スタイリッシュな印象を与えてくれます。
（下画像参照）
オフィススペース
植物の効果で快適なオフィススペースに
オフィスフロアで、まず目を引くのは全長8mにも及ぶ中央梁下に設置された植栽ハンギングボックス。
天高3m以上の広々としたスケルトン空間を生かしつつ、”抜け感”を妨げないデザインにしたい。そんな思いから、まるで空中に浮いているようなスタイリッシュさと軽やかさをイメージして設計しました。
植物は、空気中のホルムアルデヒドやベンゼン、キシレンなど体に悪い物質を吸収し、浄化してくれる天然の空気清浄機です。また、植物は光合成により二酸化炭素を吸収し、新鮮な酸素を輩出してくれます。
遊びのエッセンスとして、鋼製ボックスを天井から革ベルトで吊るすROOM810オリジナルのハンギングプランター。
なんと、この革ベルトはROOM810社員の手作り！
シンプル且つ機能面や使いやすさを重視しがちなオフィス空間を適度にカジュアルダウンし、清潔感のある白い鋼製プランターが植物の鮮やかなグリーンを引き立たせます。
ウィンドウビューのハイカウンターでリフレッシュ
光が差し込む窓側に、フリーアドレス用のハイカウンターを設置しました。
ガラス窓サッシのフレームに合わせてカウンターの天板を設計し、アクセントとして飾った照明器具は、仕事後に同僚と窓際で一杯…なんてシーンを思い描いて、夜のムードを演出するペンダントライトを飾りました。
高い位置に置かれた垂れ下がるタイプの植栽(ポトスやオキシカルディウム)は、植物に包まれているような感覚で、昼も夜もリフレッシュできる心地良い空間を演出しています。植物は「フィトンチッド」というリラックス効果を促す香り成分を放出しており、この成分が森林浴などで開放的な気分になる要因の一つとされています。
溢れ出す植物パワーで会議室にもエネルギーを
竣工当初はオフィスメーカーの間仕切りパネルでしたが、こちらもグリーンコーディネートを提案させていただきました。
既製品パネルにグレーとイエローの配色でモールテックスを採用しました。
また、照明と一体型の特注植栽フレームも設計施工しました。限られた空間・小さなスペースでも、高さにアクセントを出して空間をグッと引き締め、アクセントとなる壁面にスポットライトを当てることで、適度なメリハリを創ります。植物溢れる空間でアイディアもどんどん湧いてきそうです。また植物を置くことにより、ストレス軽減とオフィス環境が快適化されることから、従業員の生産性や能率性、創造性といった能力の向上が期待できます。
階段下もしっかり活用
誰もが一度は憧れる”中階段”。
おしゃれで便利な半面、階段下がデッドスペースになってしまうデメリットもあるため、階段下の寸法に合わせて収納家具を造作設置しました。
窓際に設置したハイカウンターと仕上げやディテールを揃えることで、空間の一体感もアップします。
タイルカーペットをデザイン貼りすることで、お客さまからの”上階への反響音が気になる”とのお悩みにも対応しています。
離れた交差点を超えても”AIM BASE”のサインが見えるほど、インパクトあるルーフトップサインは景観に被らないよう、施主様と慎重に文字サイズを決定しました。来訪者への目印として、またこれからより一層地域活性化を目指す強い想いを表すサインに仕上がりました。
周辺に高層ビルが少ないため、晴れた日はバルコニーからスカイツリーが見える事もあるそう。東京のオフィスではなかなか味わえないポテンシャルをもっと引き出し、働いている方々や訪れた方にとっても居心地の良い空間をデザインしました。
株式会社ROOM810では、オフィスや店舗のデザイン設計はもちろんのこと、植栽・外構のエクステリアから、カタログ・ホームページ・ロゴなどWEB・紙媒体の広告デザインまで幅広く承っておりますので、お気軽にROOM810までご相談ください。
その他写真、ポートフォリオはROOM810のピンタレストでもご覧いただけます。
ROOM810 Pinterest
ROOM810 インテリアチームのインスタグラムでも施工事例をご紹介しております。
ROOM810 INTERIOR instagram
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