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グリーンを活かしたオフィスの設計デザイン

マンガ家さんが働くオフィスを「令和のトキワ荘」というコンセプトでデザイン。

2023年1月竣工 株式会社ROOM810

デザイン / 内装設計 / マネジメント業務

コミックスマート株式会社:
依頼主
鎌田 玲:
設計デザイン
プロジェクトマネジメント:
喜多恵美
株式会社フレックスメンテ:
施工

”漫画ノ未来ヲ紡グ。「令和のトキワ荘」”

この度ROOM810では、IPプラットフォーム事業を行っているコミックスマート株式会社の内装設計デザインを手がけました。

明治時代に「comic」の訳語として誕生して以来、長い歴史を紡いできた日本の「マンガ」文化。今日では”Manga”は世界共通言語と云っても過言では無いほど、日本が世界に誇る一大産業として認知されています。
コミックスマート社は「マンガ家の職業価値を向上させ、子供たちの憧れの職業にする。」をミッションに掲げ、優れたマンガ家の才能をより幅広い領域で発揮する機会として、自社が運営しているオリジナル作品を中心としたマンガ配信サービス”GANMA!”での連載や、マンガ家が安心して創作活動に集中できる環境づくりなど総合的なサポートを行っています。

事業拡大に伴い、東京に続く新たな第二の拠点として選ばれたのは、著名マンガ家を数多く輩出している”福岡”。
そこでROOM810が提案したのが”漫画ノ未来ヲ紡グ。「令和のトキワ荘」”というコンセプトです。

このオフィスの特徴は、運営に関わるスタッフさんだけでなく、マンガ家さんが実際にこのオフィスでマンガを描いたり、打ち合わせをする場所でもあるということ。
創作活動に集中できるオフィス環境を実現したい。
そんな想いから、当初ROOM810が検討したのが「バイオフィリック」デザインを取り入れたオフィス設計でした。

 

ウェルビーイングを実現するバイオフィリック・デザインを取り入れたオフィス

バイオフィリック・デザインとは、「人間は本能的に自然とのつながりを求める」というバイオフィリア理論をインテリア分野(特に都市設計やオフィス設計)に取り入れたものです。

都市化によって、私たちは人工的な建物に囲まれた都市で暮らすようになりました。
環境心理学の研究では、私たち人間には本質的に「自然とのつながり」を求める欲求があり、オフィス空間に於いてこれを満たすことで幸福度 / 生産性 / 創造性など企業の成果向上に効果があるとされているのです。

オフィス環境にいながら植物や自然光など自然の要素が身近に存在する労働者は…
・15%の労働者が高い幸福度や健康を感じていると報告されています。
・生産性が6%アップします。
・創造性が15%アップします。
(出典:2014年EMEAヒューマン・スペース・レポ)

植物がストレスの緩和に効果的であることは、イメージでもお分かりいただけると思います。
森林浴などで開放的な気分になったり、忙しい時でもふと植物を眺めたりすると、心がホッと落ち着いた経験をお持ちの方も多いでしょう。植物が人に与える効果は、多くの研究で科学的にも立証されています。

植物が視界に入ることで、目の疲れだけでなく精神疲労や緊張感が低減すると言われており、オフィス緑化や壁面緑化をふんだんに取り入れたバイオフィリック・デザインはオフィスワーカーのみならず、長時間PCの画面を見ているマンガ家さんにとってもストレスや不安を取り除き、創造性を向上して体の疲労回復を促進する効果が期待できると考えました。

とはいえ、オフィスに生き物である植栽を豊富に導入することは、長くそのオフィスを使うクライアントには維持管理の負担も大きいものです。簡単に提案できるけれど、私たちが維持管理するわけではないものだからこそ、私たちはこの提案に対して慎重に取り組みました。

そこで、バイオフィリックを実現しながらクライアントの負担を減らす取り組みとして、今回はバイオミミクリーを導入することにしました。

※バイオミミクリー(生物模倣)とは
生物を意味する「Bio」と模倣を意味する「Mimicry」を合体させた言葉。

模倣という言葉の通り、バイオミミクリーでは造花やフェイクグリーン(人工樹木)を使用します。
大阪府立大学が行った調査によると、造花やフェイクグリーンでも、違和感を覚えない距離で適切に配置すれば、ストレス緩和や疲労回復などバイオフィリック同様に一定の効果があることがわかっています。適切な配置こそ、オフィスデザインやインテリアを専門領域とする私たちの腕の見せどころと言えるでしょう。

以下から、今回ROOM810が取り入れたバイオミミクリーをご覧ください。
フェイクに見えるでしょうか。

【POINT:01】
企業ロゴとグリーンを組み合わせた壁面を造作しました。
フェイクグリーンはこのように植栽を大きな壁一面に使用する場合、物理的に植物を植えられない場所への設置も可能で、いつも見栄えの良いグリーンを維持管理の負荷なく導入できます。

【POINT:02】
水やりやお手入れが大変な、手の届かない高所もフェイクグリーンの設置がおすすめ。
ROOM810は生花とフェイクグリーンを組み合わせたオフィス空間での実用的な植栽導入、バイオフィリックやバイオミミクリーのご提案が可能です。ロゴとグリーンを組み合わせた壁面を造作しました。

【POINT:03】
こちらは会議室。オフィスのどこにいても”植物”を感じられるように、ROOM810オリジナルデザインのグラフィッククロス(壁紙)を施しました。

【POINT:04】
まるで植物が溢れ出ているかのような空間をオフィス全体に表現しました。

【POINT:05】
よりグリーンを身近に感じられるデスクスペースとして、グリーンと照明が一体型の照明器具をデザインしました。
ROOM810ではお客様のご希望に合わせた家具や照明の製作も可能です。

【POINT:06】
壁にランダムに配置したディスプレイ棚は、空間の”間”とオフィス全体の植物とのバランスを考えたデザインを施しています。

従業員の生産性を最大化するオフィスデザインの取り組み

日本では「白を基調とした壁紙に蛍光灯の白い照明」を特徴とする”THE・オフィス”的な空間がいまだに主流です。
この理由は「効率的」であるからでしょう。

仕事をする空間は余分なものが無い方が効率的で仕事が捗る。
オフィスデザインに興味はあれど、この価値観に対して「オフィスはただ働くだけの空間ではない」「1日の大半を過ごす空間として、オフィスの役割を見直す企業が増えている」「オフィスの一角にリラックススペースを設けて」といった提案は、なかなか経営陣を説得しづらいと考える方も多いはずです。

しかし、バイオフィリックやバイオミミクリーはあくまで「オフィスをもっと効率的な空間にする」ところにその真価があります。

職場にグリーンを取り入れることで、働く人の生産性や創造性、幸福度が上がる。
趣味や贅沢ではなく、企業価値向上のために私たちはバイオフィリック・デザインを推奨しています。

オフィスの内装デザインと植栽のデザイン(配置計画から設置まで)をセットでご提案するバイオフィリック・デザインは私たちROOM810にお任せください。

 

その他写真、ポートフォリオはROOM810のピンタレストでもご覧いただけます。
ROOM810 Pinterest
ROOM810 インテリアチームのインスタグラムでも施工事例をご紹介しております。
ROOM810 INTERIOR instagram

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