2018年 株式会社ROOM810
・グラフィックデザイン
・印刷
・写真撮影
・コピーライティング
島 健:
クリエイティブ・ディレクター
伊藤 巧:
企画 / 営業
坂本 皐 / 武村敬太:
デザイナー
株式会社ROOM810ではこの度、税理士法人テラスのWebサイト&パンフレットを制作させていただきました。
税理士事務所や税理士さんは世の中に数多くありますが、専門知識が無い我々から見ると差異が見えづらく、ヒアリングしてみると皆さん「知り合いの経営者の紹介」「たまたま検索したらオフィスの近くにあった」など、選ぶ理由は漠然としていました。事前にWEBサイトで事務所を確認しても、記載されている内容は抽象的であったり、難しかったり。費用も幅のある形で記載されていて明示されておらず、とはいえ「複数のサービスを頻繁に切り替えながら利用する」という業態でもなく、ユーザーから見れば比較検討しづらく、事業者側からすると差別化しづらい業種と私たちは考えました。
そこでクライアントとも相談の上、税理士法人テラスが強みを持つ医療分野に思い切って特化する方向に舵を切りました。
元々多かった「医師」「医院」といった顧客にフォーカスして、「医師」「医院運営」をサポートする税理士法人、この分野のトップランナーとしてのブランディングを実施。税理士法人側と打ち合わせを重ねる中で、当初勤務医をしていた方が独立を検討して実際に独立、その後、医院を試行錯誤を続けながら医院を運営して、医療法人化を検討、最後はお子様や第三者へ医院を譲る、事業承継するという「医師のライフステージ」のようなものが見えてきました。
そこで、「今どのライフステージにいる医師にも、サポートを提供することができる」「その後のライフステージにずっと寄り添うことができる」という「自社が提供できるサービス」ではなく、「お医者さまのライフステージ」を中心に据えたサービス展開の形を提案、実際にクライアント社内とROOM810スタッフを集めて「このライフステージでお手伝いできること、実際にご提供したサービスや知見はどのようなものがあるか」をホワイトボードに書き出す細やかなミーティングなどを実施して、「税理士法人テラスとしての強み・ブランディング」を磨き上げ、時間をかけて完成に至りました。
WEBサイトはあくまで「医師ファースト」になるよう、ライフステージごとに医師から良く寄せられるお悩みをFAQ方式でまとめ、どのライフステージにいる医師にも今後の参考になる内容を心がけました。現在はクライアント内の広報スタッフによって定期的に次々とコンテンツが追加されている「実際に税理士法人テラスのサポートを受けて開業した医師」へのインタビューも、私たちのご提案によるものです。直感的にイメージしづらい税務のみならず、幅広い分野で医師の「お役に立つコンテンツが掲載されている」ホームページを目指しました。
一方のパンフレットは、ライフステージに寄り添うという特徴をコンパクトにまとめた、一覧性の強い構成です。
同じ企業の同じ業務内容をまとめた紙面ですが、WEBと紙という特性の違いを考慮して、敢えて違う文言を使用したり、紙媒体は接触時間が短めであると仮定して細かい説明を省いてもすぐご理解いただけるように、テキストの再構築を行って読みやすさに工夫を入れています。
元々強みを持っていた分野で、外部からもわかりやすいブランディングによって確かな地位を築かれた税理士法人テラス。現在は名実共に「開業を目指す / 実際に開業した医師にとって困った時にファーストコールできる第一の存在」として、医療税務の分野のトップランナーとして、日々活動されています。