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「ときここち」ブランディング

卵をかき混ぜることにしか使えない、逆転の発想で生まれた大ヒット商品をプロデュース

ときここち / トネ製作所

・コンセプト
・ブランディング
・販売促進企画
・各種広告グラフィックデザイン

島 健:
クリエイティブ・ディレクター
高橋舞:
デザイナー
土屋奈緒:
デザイナー

卵をかき混ぜることにしか使えない、逆転の発想で生まれた大ヒット商品

私たちROOM810は「中小企業のブランディング」に注力しています。
日本では「ブランド」と言うと高級ブランドのような、ロゴマークを身に纏うだけで自身の価値が上がるようなものやコカ・コーラのように「誰もが知る商品名」のイメージが強いですが、「すぐに価格競争に巻き込まれてしまう、自社商品がコモディティ化してしまう、同規模の競合他社が全国に数多いる」といった中小企業こそ、競争力・差別化の源泉としてブランディングが必要で、有効であると私たちは考えています。

中小企業に眠っているヒット商品やサービスの種を見つけて、それをブランディングやデザインの知見を活かして世の中に送り出し、ヒットさせる。その結果として収益はもちろん、企業の採用活動まで好転させる。ブランディングこそ中小企業に必須のソリューションであるとのテーマで、テレビCMやWEB広告を出すことを想像もしていないような企業から日々魅力的なサービスを生み出すサポートをしています。

こちらの「ときここち」という商品のブランディングもROOM810が手がけています。

私たちROOM810と同じ荒川区にある板金加工の町工場・トネ製作所が創業以来初めて生み出したB to C商品です。
元々人目に触れることのない機械や装置の中にある部品を作ってきたトネ製作所。高い技術力を持ちながら、海外を含めた厳しい価格競争の中で、何か自社の起爆剤になり、従業員も元気を得られるような商品開発をしたいと考えていた企業です。

ヒット商品のアイデアは身近なところにありました。
奥様が「生卵などのドロッとした白身が苦手」であることに着目した社長が、「うちの板金加工技術を使えば、卵をかき混ぜるのではなく切って、ドロドロの白身が一切残らない綺麗な溶き卵をつくる器具が生み出せるのでは」と考え、試行錯誤した結果、「ときここち」という商品が生まれました。

抜群の切れ味で卵を切り、混ぜる。しかし手で触っても全く危険はない、丸みを帯びて洗練されたフォルムで、食洗機でも気軽に洗える。しかし一点一点手作りされた「ときここち」は一本4,000円を超える高額な器具に仕上がりました。

そこで、当初「茶碗蒸しやだし巻き卵もキレイに作れる。卵以外の粉物を混ぜるにも使える」と万能調理器具のような打ち出しだった「ときここち」を、ブランディングのエッジを立てるために「敢えて卵かけご飯にしか使えない、卵かけご飯専用器具というキャッチコピーにしよう」「卵かけご飯にしか使えないのに4,000円というのが面白い」「高い器具で極上の卵かけご飯を食べたい人は必ずいる」というブランディングで販売を開始しました。

ブランディングの開始以来、その反響は圧倒的。
「ワールドビジネスサテライト」を皮切りに、「グッとラック!」「ぶらり途中下車の旅」「ヒルナンデス!」など数々のテレビ番組、「モノマガジン」など数多くの雑誌に取り上げられ、取り扱いたいという依頼が殺到。メディア露出のタイミングでは一日に1,000本近く売れた日もあり、現在も注文に対して生産が追いつかない状態が続いています。

結果、ブランディング開始時にテスト販売で300本の販売実績だった「ときここち」がブランディング開始から僅か一年で販売本数一万本を突破。まさに町工場を代表する大ヒット商品となりました。

商品の売れ行きが好調、ということだけがブランディングの効果ではありません。

これまで直接エンドユーザーさんと接するお仕事をしてこなかったトネ製作所の皆さんにとって、「ときここち」を実際にお買い上げになった皆さんから寄せられた「自社商品を使ってみた感想のお声」は何よりも嬉しいものでした。

「卵かけご飯だけでなく、卵を使ったお菓子作りにも生地がキレイに焼けてすごく良かった」「介護の現場でもとろみ調整食品を混ぜるのに非常に良い」「今まで溶けなくて困っていたプロテインがキレイに溶ける」「ココアにも良い」など、お買い上げになったお客様から寄せられた感想のおはがきは全て大切に保管され、ときここちの商品世界を広げるのに役立っています。

さまざまなお声を元に「実はこんな用途にも使える」を紹介するために始まった公式YouTubeチャンネル、ホームページで連載されるレシピなどに加えて、「こんな現場でときここちが一本一本職人の技術によって丁寧に作られていることを知って欲しい」という思いから年末年始のキャンペーンとして誕生したのが「町工場おじさんカレンダー」。

製造・販売元であるトネ製作所でロケを行い、工場で真面目に作業されている町工場のおじさんたちの真剣な表情を、ただ丁寧に撮影して、カレンダーにしました。本来は販売促進の一環で企画された「ご購入いただいた皆さまの中から抽選で一名様に卵かけご飯一年分が当たる!」というキャンペーンの「残念賞」として期間内のご購入者全員に、商品に同梱される形で生まれたキャンペーングッズだったのですが、「このカレンダーが欲しい」という思わぬ形での商品購買を生み、現在第二弾を企画中です。

日本の下町にある町工場が誇る高い技術と、愚直なモノづくりにかける想い、はじめてのBtoC商品への感動と私たちが提供するブランディング(広報支援)との出逢いが生んだ、なんとも心があたたまるヒット商品です。ぜひお買い求めください。

卵かけご飯にしか使えない専用調理器具「ときここち」
https://toki-cocochi.com/

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